なぜ腐女子はエロネタで盛り上がるのか

※2020.02.24編集

 

twitterには、たまに腐女子の下ネタがトレンド入りする。

ためしに検索で出てくる過去の下ネタをあげると

「カラ松おしっこ我慢大会」「屈強な受けの前立腺ボタン」「メス堕ちチャレンジ」

「このタグを見た腐女子は好きな体位を言う」

 

語感のインパクトが強いせいで、頻度のわりに世間へのダメージは大きい。

 

私は中学時代から腐女子に囲まれて育ったので

腐女子の下ネタ・エロネタ好きはよく知っている。

知恵袋を見ていても腐女子の友達が教室で下ネタを絶叫するのをやめさせたい」

という相談が多いが、これ系の相談で夢女子のパターンを見たためしがない。

 

 

 

腐女子と「笑い」

誤解してる人がいるかもしれないが、腐女子はエロネタを

けしてムラムラするあまり我慢できなくて叫ぶのではなく

面白いと思ってるからわざと叫ぶのだ。

 

はたから見てて思うに、腐向けはギャグ率が高い。

面白いかどうかはさておき、笑いに走る傾向が強い。

それに対して夢やNLは、もちろんギャグもあるが割合としては低い。

また下ネタ率も格段に低い。

  

うちの娘(腐女子)は「夢女の何がイヤって面白みがない」

「腐向けはギャグが多い」と言う。

冒頭であげたトレンドワードも恐らく腐女子にとっては面白い。(多分)

 

私も女なので思うんだけど、普通、女は下ネタを言いにくい。

言ったとしても生々しくなったり、場が凍る。

オバちゃんはいくらか許される。岩井志麻子とか。

(ババアの下ネタも断固許さない人も当然いるだろう)

 

 

ちょっと別の方向から考えてみる。

昔からゲイやオカマはギャグや下ネタによく使われてきた。

それに対してレズやオナベで笑いを取るのはかなり難しい。

まぁ今の時代はどっちも難しいけど。

つまり腐向けは男×男という点で笑いを取りやすいのかもしれない。

 

 

 

腐女子になると羞恥心が消える?

ネットでは、腐女子には羞恥心がない、という批判をよく見る。

 

 

それはどうだろうか。

うちの娘を見てても、私の周りにいた腐女子を思い返しても、

どうも現実の恋愛では人一倍羞恥心の強い女が多いと思う。

オクテというか、慎重派というか。

ただ、妄想は下品極まりない。…ことが多い。

そしてそれを面白いとかカッコいいとすら思ってそうなフシがある。

だからネットではっちゃける。

 

腐女子の羞恥心は、あることはあるんだけれども

現実へ全振りされてしまったのかもしれない。

 

 

腐投影説による推測

前に書いた腐投影説でこの羞恥心についていくらか説明した。

つまり腐の根底には抑圧がある

そして抑圧された女性的な性欲は「受け」に託される。

 

抑圧された感情というのは、本人は自覚ができない

だから腐変換したとたんに性への罪悪感や後ろめたさが消え去り

堂々と下ネタツイートできてしまうんじゃないか?

…というのが腐投影説による推測だ。

 

 

場の認識が世間と違うのでは?

twitterを見ていて思うのは、どうやら腐女子twitterに隠れているつもりらしく

堂々と人目にさらしているとは思ってないらしい、という事だ。

だから批判されると「twitterは自衛が基本」「嫌なら見るな」とキレる。

 

その結果、エロネタがトレンド入りする。

twitterのログを掘り返してみても、トレンド入りしたことすら面白いと

思ってるようで、あまり気にしている様子は無い。

これはオタク全般の悪いとこだと思うんだけど、twitterはオタクツールである、

twitterなんか見てる時点で同じ穴のムジナである、なんて言ったりもする。

 

「単にそう思いたいだけだろ!」って気もするけど。

 

 

 

 

腐女子は男オタクのマネをしている?

 

男オタクは気づいてるのか分からないが、私から見ると

腐女子は男オタクになりたくてしょうがないように見える。

少年漫画や男児向け作品を好み、空気読まずにニコ動を荒らし、

LINEやtwitterで猛虎弁や5ch用語を使う。

バブみ」「シコ」など女が使うと違和感ある単語も嬉々として使う。

 

それで批判されると

「男オタクの方がずっとマナーが悪いのになぜ腐女子ばかり批判するのか」

と怒り出す。

 

たしかに男オタクもプリキュアポケモンでさんざんエロ妄想やエロコメしたり

twitterでエロ流したりしてるわけだから、納得いかないだろう。

 

 考えてみれば、ネットが無かった大昔から、私の周りの腐女子

どこかしら男になりたがってるような感じがあった。

俺女だったり、少年誌や青年誌ばかり読んでたり、

自分の事を「男っぽいってよく言われる」とか言っていた。

 

もしかすると、下ネタを堂々と言うのも男オタクの模倣なのかもしれない。

腐女子の「モブおじさん」なんて、まさにという感じだ。

  

そう考えると、男オタクは腐女子の言動から

自分たちを振り返ってみてもいいのかもしれない。

 

 

自己表現、性の解放としての「腐」

腐女子を見ていて独特だと思うことに、妄想力のたくましさがある。

 

ネットを見ていると腐向け二次創作や腐ツイートの多さに驚く。

そして女オタクの9割は腐女子なんじゃないか?と思えてくる。

 

恐らく「女オタク」と呼べる人種の大半は、漫画や小説を読み漁ったり

アニメを見る、イベントに行く、グッズを買う、そしてそれを報告する、

ここで終わってしまう。

 

それに対して腐女子の妄想力、生産能力は桁が違うように感じる。

 

腐女子の大半は二次創作派であって、ジャンプ漫画などの一般作品を餌食にする。

対して商業BL派は少なく、また習性が一般的な女オタクと似ていて消費中心だ。

 

この二次創作派の腐女子にとって、腐活動の中心は腐変換であって、

腐変換というのは必ず妄想ツイートや二次創作の形となって現れる。

だからネットには腐向け二次創作が溢れる。

 

そしてそのかなりがエロネタ、下ネタであることを考えると

腐というのは女オタクの性欲を形にしてカタルシスを得るための装置なんじゃないか?

とも思えてくる。